乳腺の病気
(1) 良性病変
線維腺腫
乳腺症
乳腺炎
(2) 悪性病変
乳癌
・悪性リンパ腫
(3) 低悪性度病変
・葉状肉腫
「乳腺腫瘍に対するの検査」
   
●線維腺腫・・・
乳腺に生じる典型的な良性の腫瘍です。乳管の上皮から発生します。
●乳腺症・・・
乳腺は元来、授乳をするための臓器です。このために女性ホルモンの影響を常に受けており、日々発達・萎縮を繰り返しています。この日々の変化の積み重ねが乳腺症です。主な症状は乳房痛とのう胞形成による腫瘤や硬結ですが様々な病態と形態を示します。
● 乳腺炎・・・
乳腺内への逆行性の感染症です。多くは授乳期に生じます。重症例では膿瘍を形成し切開排膿を要します。
●乳癌・・・
乳癌は残念な事に本邦においても急速に増加しています。統計上では女性の生涯罹患率は20人に1人とされ、家族内に乳癌患者を持つ方では、さらに危険率が上がり10人に1人の割合で発症するとされています。
しかし乳癌は近年の治療法の劇的な改善により、早期発見・早期治療すれば完治を目指せる病気となってきてます。
早期発見治療により、手術も乳腺の一部を摘出する乳房温存術が主流となりつつあり、ますます早期診断が治療において非常に重要になっています。
乳癌の症状(発見のきっかけ)
1. 腫瘤触知・・・
御自身でシコリに気付いたり、家族の方からシコリを指摘される事が最も多いです。
2. 乳腺の左右差など変形や皮膚のひきつれ・・・
乳癌が進行して皮膚との間に存在する支持靭帯が引っ張られる事で生じます。鏡に写して乳房に左右差や乳腺房皮膚の凹み、ひきつれ等はありませんか?
3. 異常乳頭分泌・・・
極初期の乳癌である乳管内乳頭癌・乳頭付近の乳癌や乳管内乳頭腫(乳腺症の特殊型)が原因である事が多いです。
4. 違和感・疼痛・・・
いつもと違う感覚、局在する痛みなどがありませんか?
5. 検診やドックで異常指摘された事はありませんか?
●「乳腺腫瘍に対するの検査」・・・(乳腺腫瘍の検査で当院で行っている検査は、視触診・超音波「エコ−」・穿刺細胞です。他院撮影のマンモグラム読影は可能ですが、撮影は行っておりません。)
1. 視触診・・・
乳腺内にシコリが無いかを触れる事で調べたり変形・皮膚のひきつれが無いか確認します。
2. マンモグラム・・・
乳癌集団検診で主体となる検査です。乳房全体をスクリーニングするのに適しています。石灰化(カルシウム分の沈着など)を診るのに非常に有用な検査です。乳腺全体の構築の変化により、超音波でわからない腫瘍が見つかる事もありますが、一般的には1cm以下の初期乳癌を診断するのは困難を伴います。
3. 超音波(エコ−)・・・
乳腺内のシコリの描出には非常に適した検査です。マンモグラム検診等で異常を指摘された場合、まず最初に行こなわれます。マンモグラムに比較して石灰化の描出能は劣ります。
マンモグラムと異なり放射線被曝が無く、安全な検査です。乳房を圧迫する事も無いため、検査時の痛みもありません。
4. 穿刺細胞診・・・
触知されない早期乳腺腫瘤の場合には、シコリをエコ−で観察しながら穿刺して、細い注射針で細胞を吸引して採取する方法です。
腫瘍内の細胞を直接調べる検査なので、大きな情報が得られる検査です。
5. 乳頭分泌擦過細胞診・・・
乳頭からの異常な分泌物を採取して中に悪性細胞が無いか調べる検査です。
※ 2.マンモグラム及び、その他下記の6.7.8.については、協力いただいている医療機関に依頼可能です。
6. MRI・・・
特殊な撮影法で、乳癌と良性腫瘍を鑑別診断が出来る等の研究報告があります。一般的には造影剤を用いた時間−信号強度変化を解析して、乳癌の診断を行こないます。
7. マンモトーム・・・
マンモグラムを行いながら集族する石灰化部分を切除、組織診断する特殊な生検専門の装置です。
8. MPR−CT・・・
主には、乳癌が診断された後、温存手術の切除範囲決定目的に行われます。
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